門扉から玄関までの細いアプローチ。玄関ドアを開けた瞬間に広がる小宇宙に・・・！

「うわー」って言うと思います。
「おお、すごーい」って言いたくなります。

見上げる天井の高さはおよそ7～8mほどありましょうか。ステップフロアを含めた3階建て分の吹抜けが最大の特徴の物件です。
賃貸用に建築された訳ではないので、随所にこだわりがみられます。

まず、天井にも木板が使われています。
どこかでみた事がある・・・まるで、学校の音楽室や市民会館などの音楽ホールのような空間。
久々に見た！いや、ここまでの吹抜け感は「初めまして」

最近の建築は、家中バリヤフリーでフルフラットのフロアー。それはそれで暮らしよく、足腰にも優しいに違いありません。
ただ、こういったちょっと前の遊び心満載の建築を見ちゃうと、やっぱり心躍っちゃうのです。

見上げる天井、少し階段を登ってフロア、上階から見下ろしたり、共有する空間。響き渡る音や声。ドーンとぶら下がる照明器具。
子供の頃に遊んだ遊具がジャングルジムだったり、滑り台だったりした記憶がそうさせるのかもしれません。
上り下りする楽しさや、風が吹き抜ける浮遊感がウキウキするのです。

そして、贅沢にもフローリングはチークの無垢材。築17年とはいえ、無垢材なので研磨したら見事によみがえりました。実はリビングの広さは8.5帖。決して広いとは言えませんが、なにぶん吹き抜けと段違いのキッチンが空間の広がりを感じさせます。
階段手すりも木。収納棚も扉も、ざっと見渡す限りほとんどがこの家の為に造作された建具です。

いろいろと特徴はありますが、個人的にうれしいのは流行ものではないしっかりした和室がある事。それも2室。そのうち、リビングとフルオープンでつながる和室の裏手には、お茶用の水屋があるものこれまた乙です。
なんだかんだ言って、畳はいいな。と改めて気づく物件とも言えるでしょう。

場所は西原町上原の住宅街の端っこ。高台になっているため、海抜は100mを超えます。もちろん東海岸もバーン！と見渡せますし、上の和室からは首里城も見えるほど。景色も良いのです。
琉球大学病院やキリスト短期大学もほど近く、緑豊かな公園も近いのでファミリーにも暮らしよい環境です。

（text：たくし）