浦添市勢理客シーサー通りぞいに立地する一見普通のアパート。普通といっても、ここは沖縄。シーサーは珍しくないのですが、この通りは多すぎる(笑)そんな「シーサー通り」

そんな場所に“ダウンタウンなお部屋”を見つけてしまいました。

３階＋4階の２層メゾネットに作られた室内は、どーん！と広い空間ではないですが、こもるようなフィット感のある空間。
二人暮らしがちょうどいい、一人暮らしだと空間をもて遊ぶサイズ。

室内壁はクロスの上から直に白ペンキ塗装仕上げ。クロスのでこぼこが固まって、コンクリートのようなザラザラとした質感なんか素敵。
こう見えて、オール電化というのもポイントとしてお伝えしておきます。ビルトインではなく、アパートタイプのキッチンに据え置きのIHの3口コンロ。少し年代を感じますが、まだまだ現役選手。給湯も電気温水器。トイレとシャワーが一緒なのはご了承ください。

さて、順番に室内をご説明致しますと・・・

まず、玄関から広がる11帖のリビングダイニングキッチン。
リビングに設置されているクローゼットのドア面は黒板塗装になっております。チョークで絵を描かいて、気分や季節毎に絵を書き換えて、時々違った雰囲気のリビングを味わうことができそう。

そのクローゼット横の壁には、ヴィンテージ感あふれる本棚柄のアクセントクロスが貼っております。読書しなくても本に囲まれた感じが研究者のような。「できる人間」になったような空間がまた、こもり感をそそります。

もともと天井の高いワンルームだったらしく。玄関横からのびる木製のざっくりとした階段をぐるっとあがり、上階にはフローリングの部屋が二手に分かれます。

そこで、私はなぜか左側の部屋から見学していきます。
人は二手にわかれている道をえらぶ場合左に行きたがるらしい・・・本当そうらしい。一説によると心臓が左にあるかららしい・・・

それぞれの天井は２mぐらいで、ロンドンのチューブこと地下鉄のようなアーチ型になっている。
ロンドンの地下深く走るチューブは、建設費を安く上げるために通常より狭い丸トンネルを掘った。その様子がちょうど、チューブ管のようだから、チューブと呼ばれるようになったらしい。

あっ、室内の話に戻しましょう。
この階段とふたつの洋室は後から付けしたらしく、正直、屋根は低いけど圧迫感を感じるほどでもない。
さらに、扉の後ろにシーリング。なぜここに！？とおもわず笑っちゃう場所に設置されているこれこそが、増築の証です。笑ってスルーしちゃって下さい。

最後に右側の部屋へ。扉を開けると縦横２mほどのクローゼット。と思いきや！
奥行き900mmはあるクローゼットと言うよりは、押し入れです（笑）さすがにこれは、ハンガーパイプ設置を貸主相談といきましょうか。　
最上階なのになぜかこの低いアーチの感じ、すこしほのぐらい室内。黒板とアクセントクロスが醸し出す書斎感。

そんな「ダウンタウンなお部屋」「こもりたくなるお部屋」にフィットした。
あなたは、すごく素敵な人だと私は思う。

text：りゅーのすけ