外人住宅ファンの皆様お待たせいたしました！アメリカンタイプアパートのご紹介でございます。

さて、目的のお部屋は3階建ての最上階に在しており、待望のペット可物件でございます。
ドアを開けると、すぐに12帖のリビングダイニングがお出迎え、その先には9.2帖のキッチンがあり、併せると21.7帖。
9.7帖と12帖の洋室が2つあり、衣類や物が収納できるクローゼットも大型サイズ！なんといっても専有面積は約85平米の贅沢な2LDK。

とにかく余裕のある空間なので、持ち込む家具やインテリア配置やセレクトも幅が広がります。
なんといっても、この広さでこの賃料！お得な気分まで付いてきます。

壁はコンクリートに直ペイント、床は外人住宅ではお馴染みのPタイル仕上げ。事務所や病院などでよく見かけるアレですが、キズや汚れに強く、耐久性にも優れているのが特徴的。
思わず見上げてしまう天井高はざっと2,700mmはあるので、気持ちがいいぐらい開放的な空間になっております。

キッチンには大きなカップボードがあり、少々くたびれた（使えるのだろうか？）アメリカンな3口グリル付きコンロ台。
リビングと寝室にエアコンも設置（計2台）されており、独立のユーティリティーの隣にバスルーム。
バスタブは残念ながらタイル貼りのヴィンテージタイプではありませんが、トイレがセパレートで、脱衣所に洗面化粧台があり、使い勝手は良い外人住宅といった感じ。

僕のお気に入りは、リビングダイニングと7帖洋室の天井に設置されている謎のフック。
インテリアとして、観葉植物をロープを使って吊るしていたのだろうか。もしかして！キャンパーなら一度は憧れている吊るせるハンモック！
頑丈そうなので、ハンモックに包まれながら昼寝や読書をしたい（妄想は膨らむ・・・）ご案内するまでに、確認しておきます。

ただ、気になる点もあるのです。
築35年のこの建物、キッチン設備や共用階段に経年劣化が見受けられます。また外人住宅特有の分厚いコンクリート壁は、夏の熱気や湿気、冬の冷気も伝わりやすく、こもりやすいのは正直なところ。アメリカンな気持ちでエアコンや除湿器は必須です。

場所は、沖縄県中部に位置するうるま市赤道の住宅街。周辺住民以外はほとんど通らないであろう細い道で、少々マニアック。
建物名から、当時はさとうきびにちなんだ場所に建築したと思われるのどかな場所は、言葉で説明してもきっとスルーされる道なので、詳しくは直接ご説明します！

那覇空港からは高速道路利用「沖縄北」インターチェンジを下りて6分ほど。明道バス停からは徒歩6分程度でございます。
近くには、ごく地元で有名ね入園料無料でシュールな「ミニミニ動物園」があり、物件見学の帰りしな足を運んでみるのもいいかもです。

物や情報が溢れている現代。
飾り気の無い、シンプルな空間を選択してみてもいいんじゃないでしょうか。
海がみえて、庭付き、絶景があるわけでもないですし、近年のデザイナーズマンションのようなクオリティございませんが、レトロ感と少し不便な空間がかえっていいのです。

星の数ほどある物件の中から、ここを選んでくれる素敵な方へ届きますように。

text：りゅーのすけ