昔からまちなかでは人気のある住宅エリアの那覇市松尾。
第一牧志公設市場に始まり那覇の台所として開業50年以上の歴史を持つ市場中央通りの程近く、県民の足とも言えるバスの通行は全盛期より減少したものの、最寄りのバス停「松尾」「開南」では18台もご利用いただけ交通の便も良好。（平成28年度時点）

今回リノベーションを施したマンションは、分譲タイプの一室。
松尾エリア内でも、こだわりのアパレルショップや飲食店から老舗商店までもが軒を連ねる今と昔が入り交じった雰囲気ある「浮島通り」沿いにございます。
通りは一方通行で道路幅が小さい為、車よりは歩行者が多く、程良く賑わう裏通りといった感じです。

しかしながら、建物は築32年で室内の経年劣化が目につき、現在の生活スタイルに馴染みにくい間取りも手伝って、なかなか入居者が決まりませんでした。このまま空室が続くのは勿体ないとオーナー様からご相談を頂き、ディ・スペックでリノベーションをお手伝いして、心機一転！再びの賃貸募集と相成りました。

ざっくりとリノベーション工事の内容をご紹介いたします。
状態が良かったユニットバスとトイレはそのまま利用。キッチンはレンジフードをリニューアルし、コンロ付オーブンを撤去してシンプルなコンロ台へ切替えました。
日光が届かず日中でも暗い和室は、間仕切壁兼収納を撤去してガラスの間仕切りに変更することで明るい寝室になりました。
家具の配置に頭を悩ませていたリビング・ダイニングは、隣接する洋室と一体にして広くなり、好みに応じて家具を配置できるゆとりが生まれました。
玄関を塞ぎ暗くしていた扉と壁も撤去し、リビング・ダイニングと一体に。加えて、土間を広げ壁も白くしたことで明るく爽やかな玄関になりました。

余談ですが・・・「浮島通り」という名前気になりませんか？その由来をインターネットで軽く調べてみました。
戦後この通り沿いに「浮島ホテル」という建物が有った事からこの通りを「浮島通り」と呼ばれるようになったそう。
琉球王朝時代、当時の那覇は湾内に浮かぶ島だった事から「浮島」と言われていたことも起因しているかもしれません。
陸続きの那覇も便利ですが、湾内に浮かぶ島の那覇も風情があって素敵だろうな。。。と琉球王朝時代の「浮島」を想像してほくそ笑んだのでした。

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