那覇市前島。若狭大通りに面したとあるビルが、面持ち新たに生まれ変わり存在感を放っております。
建物のファサードにはポップな曲線のデザインがあしらわれており、カッコよさと可愛さが両立されています。
外壁塗装も新しく施され、鈍色(にびいろ)の外壁に鋭い紅色がいい差し色となっております。

地下1階、地上6階建てのビルには、かつてはスナックやバーなどがひしめくように入っていたのでしょう。
当時のお店のサインやコロナ禍の衛生ポスターなども残っておりました。
今はスケルトンとなり、再び日の目を見るのを待ちわびて、うずうずしているような気がします。

募集は1,3,4階の店舗となります。フロアごとでも、一括でもOK。
また、業種の重複を防ぐため、事業内容を事前に相談しながらのご案内となります。

それぞれのフロア、何にもないコンクリートのハコなんですが、各々表情が少し違うと言いますか…。

1階は奥に一段上がっているところがあって、ステージとかあったのかな？とか想像します。
採光面積は上階に比べると少ないので暗い感じですが、1階の強みを生かしていろんな使い方ができそう。

3階は扉が2つあって、おそらく2つのテナントが入っていたのでしょう。
天井が茶色と黄緑色に分かれていて、雰囲気の違う2つのお店が並んでいたのかな…。

4階は店舗前の壁が全面ウッドタイルになっていて少し圧を感じるくらいの迫力。
石のタイルの床は、3階とは打って変わって少しシックな店舗のイメージ。

それと、私が気に入ったポイントがあります。
どのフロアにも、コンクリートを剝がした跡があるんですが、それがなんだか芸術品のよう…。
斑点模様みたいで可愛らしいところもあれば、油絵のような質感に見える壁も。
この空間自体が遺跡のような、アート作品のような、そんな錯覚を覚えます。


撮影を一通り終えて外へ出て、改めてこのビルの立ち姿を眺めます。
うーん、やっぱり何回見ても素晴らしい…。撮影させてくれてありがとう。


当時の面影も残るこの素敵なビル、いや、この素敵な「ビルヂング」に、かつての活気を取り戻しませんか？
息を吹き込んでくださる方、お問い合わせをお待ちしております。


text : しばす