見てください。よくもまぁ、半世紀以上の間この状態を保ってくれました。
まるで健康でおおらかな人生の大先輩。

緑しげしげの山を切り崩し、一気に整地して、
コンクリートの四角い箱を大量建築したといういわゆる「外人住宅」と呼ばれるもの。
ここまで形を変えず、オリジナルの状態を健康に保っているのは非常に稀と言っても過言ではないでしょう。

剥がれ落ちる前に、歪が出る前に、壊れる前に丁寧に修繕修復を繰り返したメンテナンスの賜物です。
手間をかけても守りたいと思うのは、もちろん長年愛される理由があるのです。

外観や室内空間のシンプルさは、昨今のガチャガチャしがちな空間とは無縁の潔さ。
かえって新鮮なぐらい。

約60年前に大量に建築されたのも今は昔。相当数がスクラップされ、健康な状態で残っている外人住宅はもはや希少となりました。


外人住宅ならではのユーティリティ（家事室）。入り口ドアには定番の網戸の内ドア。
梁や柱のないさっぱり空間に高い天井。
シンプルな構造と設備は、快適性を追求しない代わりに、余計なものがありません。

そこへ代名詞とも言える緑豊かな環境で、広いお庭ありの駐車場3台。
先輩・・・さすがでございます！

場所はお馴染みの北中城村の安谷屋地区。
那覇空港からは高速道路利用「北中城IC」を下りて5分ほど。沖縄県の中腹に位置します。
バス停からは20分程度かかりますので、車移動必須です。

外人住宅が集結するエリアなので、ご近所にも似たような趣きの四角い箱が並びます。
メイン通りではないマニアックな場所ではありますが、最近は飲食店舗などで知られた地域となっております。


今回の募集は住居専用でございます。
また、ペットのサイズや飼育頭数もまずはご相談ください。


※「外人住宅」とは、軍属向け賃貸として1950年代ごろ大量建築された住宅の呼称・愛称です。
※オーナー審査あり