file:20「ROF」nayaさんの場合

【入居者データ】

■物件名/ROF
■入居者/nayaさん、ペリドット・ペッシ(フェレット)
■用途/住居
■間取り/ワンルーム17帖
■居住年数/2年
■職業/会社員
■ライフワーク/コーヒー染め籐カゴ作家
http://ameblo.jp/naya-kago

【沖縄移住のきっかけ】

最初の沖縄は15年前で、小浜島できび狩りのアルバイト。翌年も同じバイト先から声がかかって小浜島できび狩り。その頃から沖縄病かな(笑)行かないと私は死んでしまうって感じで(笑)次に、沖縄移住するには運転免許が必要だと思って、3度目は糸満自動車学校の合宿。んで、10年前に移住してきてきました。

沖縄に引っ越して最初のアパートは具志頭村でした。不動産屋さんで「海とサトウキビが見える所」って言ったら「ありますよ。那覇のバスターミナルから角を2回曲がるだけ」って言われて。

ほんとに角2回曲がるだけで着いたの!泉崎バスターミナルから国場十字路を曲がって、具志頭の三叉路を曲がってね、着いちゃったの。ほぼ一本道だったよ・・見事に(笑)2度と那覇に来れないんじゃないかってくらい遠かったですけどね(笑)

【ここへの引っ越しのきっかけ】

具志頭のアパートは、特に不満はなかったんだけ、車を手放すことになって。それからしばらくはママチャリで一時間ぐらいかけて通勤してたんです。でも台風シーズンもすごいし、山坂の上り下りがきつくて。これじゃ無理だ!と思って。糸満あたりで、今持っている古道具が似合う物件がいいな。と、結局1ヶ月くらい部屋探したかな。
本当に、いろんな物件をみれば見るほど・・・
糸満で物件検索すると、本当にいっぱいあるの。300件ってポーン!と出てくるんだけど、これを「ペット可」にすると3件になっちゃって、えー!って(笑)またこの3物件のひどいこと・・・。これ住めるんですか?的なスナックそのものとか。本当に掘っ建て小屋みたいな、壁に穴が空いてたりするお家とか(笑)連れてきてくれた不動産屋さんに「自分の娘ならココには住ませない」って言われるぐらいひどい物件。その人はすんごい良い人でしたよ(笑)もうね、本当にいろんな物件を見れば見るほど・・・
自分の中で、妄想していたんです。
ディ・スペックの事はカレンド沖縄(ウェブマガジン)のバナーを見つけた頃から知ってたんですけど。たまたま、D&DEPARTMENT沖縄に民芸展を見に来た時、友達が「ディ・スペックに聞いてみたら?」って。冷やかしに来たと思われたらどうしようって思いながらも一応アンケート記入したら「部屋を探してるんですか?」ってディ・スペックのスタッフに聞かれて。
自分の中で、妄想していたんですよ。外人住宅で、壁は白で、天井ぶち抜きで、フローリングで、角部屋で、4万5千円って。でも私の希望は友達に否定され続けていたから「何馬鹿なこといってんだろう?この人は」って思われる覚悟で希望を話したら、「そうですよ。そうなってますよ。大丈夫ですよ。ありますよ」っていろいろな条件クリアしすぎてて。写真を見せてもらったら、素敵で「えー!嘘でしょ?これ」もう、運命でした!私、毎回毎回、運命って言ってますけど。

【ROFの決め手】

開けて、すぐ!ウチの子供たち(雑貨や古道具)が全部似合うと思って。このクローゼットも動くから、こう向けたりして、広く使おうと思って、イメージできました。なかなか17帖のワンルームってないからね。
みんなは暑いんじゃないか、寒いんじゃないかって言うけど、エアコンあるから全然関係ないし(笑)
もう、ココだ!と。今まで住んでいた所が新築の2LDKで4万7千だったんですね。私4階に住んでいたんだけど、1階がスナックだったから、防音もされていないのにカラオケの音が、朝までガンガン響いていて。あれは本当にストレスだった。
ここは本当に静かで、港もあるし、市場もあるし、私の思い出の自動車学校の向かいだし、大好きです。

【メリット】

全ての希望が叶っていること。古道具が似合うこと。お家に居たくて、外に出かけなくなったから、貯金が貯まるようになったこと。
あと、ここは3階建てで、周りの建物が2階建てだから、日差しが安定していて明るく眺めが良い。海も見えて、そこに大きな花火が上がるし。ここの1階と2階が大家さんじゃない?自分たちはなんでこんなに眺めの良い部屋に住まないんだろう?どういうことなんだろう?って不思議~。

【デメッリト】

キッチンはね、小さかったんだけど作業台を増やしたんで、数人でも動けるようになって良かったです。うーん、あとは私、自転車なんで3階まで担いで持ってくるのが大変です(笑)ま、軽いんだけどね。
なにしろ急だからね階段が。これだけ。だからもし次、自転車買うとしたら、軽いやつ。部屋はこのままでいいから自転車は軽いのがいーなと思ってる。あ、お風呂(湯船)欲しいね。

【お気に入りのポイント】

もうそれは、壁のテクスチャー。この感じに憧れてた!逆にこういう張り出しててくれて嬉しい。洗濯機が室内に置けるのも嬉しいです。今まで私、外置きだったんでね、台風の時は大変だったの。あと、こういった裸電球とかね、いちいち可愛い物を大家さんが付けてくれているのがうれしい。

このキッチン窓にブラインドがついてたんですよ。「これ外して、キッチンクロスをぶら下げたいんです」って大家さんに言ったら、大家さんがドリルでここに穴開けてくれて。普通は、釘は駄目だ、穴は空けるなっての聞くけど、自分で壁に穴開けてくれる大家さんって。そんな人いる?

それと、大家さんはお野菜をくれるだけじゃなくて、私が長期不在にする時、ペッシ(フェレット)の面倒を見てくれるの。いつものようにここで自由に生活出来るように、大家さんがココに来て、餌を与えてくれたり、トイレ変えてくれたりするんです。ハウスキープっていうか、たまに風通しとかしてくれて、至れり尽くせりなの。

骨董市に気取った人なんていない

リサイクルショップにはこんなのないもの、やっぱり。骨董市には気取った人なんていないし、ほんと普通のおじちゃんがこういうのを並べてて。白い木製のガラス入り窓枠はね、近所の解体現場からもらってきたやつで。アルミのポットはね、友達ん家にあったものを「これ私の家にあうから預かっててあげる」って言って持ってきたの(笑)

【お気に入りのインテリア・雑貨】

そこに並んでいるトランク。私ね、箱物好きなんですよ。中に何も入れなくても、物が入れられるって箱。箱物が大好きだから、ハコ、ハコ、ハコ(笑)「可愛いでしょう?これ700円だったの」骨董市で見つけたの。

最終的にはここが私の箱。私の収集物を詰めておく箱

ゆくゆくはね、もっとアトリエぽくしたくて。パリジェンヌのアトリエとか見ていると、あんなに自由でいいんだって。自分は全然型にはまっているなって思う。
本当にかご教室のアトリエにして、ワンデイショップとかしたいな、なんて思ってます。
最終的にここが私の箱。私の収集物を詰めておく箱になってます。