壁を共有して繋がっているこの不思議な建物。何かの施設ではなくて、普通の方が暮らす住宅なのです。

不動産業界では「テラスハウス」とか「連棟式建物」と呼ばれております。
スタッフからは「連棟式の建物はそこまで珍しくない」とお言葉を頂きましたが、この業界まだ2年目の駆け出し小僧の僕は、正直テラスハウスは「初めまして！」
V字につながるこの不思議な建物が気に入っちゃったので、ご紹介させて頂くのでございます。

一般的なテラスハウスは横位置に揃って並ぶか、世帯ごとずらしながら斜めに繋がる形状が多いそうです。
でも、今回紹介するテラスハウスは全部で6棟あり、ちょうど中間地点の３棟目でクイッと折れ曲がっているというか。そこを起点にV字に広がっているというのか。建物が「V」なのでございます。

ルーフバルコニーのくたびれた感じや、丸ごとの佇まい、そしてこの形が！私を惹きつけました。
もちろん屋根も繋がっているわけで、屋上を（上がれませんが・・・）歩いてお隣さんに移ることもできちゃうのです。

上下に別の世帯がないので、戸建のような感覚があり、分け隔てなくそれぞれに玄関と車庫、小ぶりながらもお庭などがあるのが特徴です。
ただ、放射状に広がってはいるものの、玄関が向いあっておりますので、玄関出ると「こんにちは」。
顔を合わせる事も多いと思われますので、ご近所付き合いが得意な方が良いかもしれません。

さて、室内はというと。
玄関でさっそく吹き抜けがお出迎え。
施設なんかでお馴染みのあのみどり色の誘導灯が設置されおり、何かしらの逃げ道を示しています。

広さは100.68平米で、間取りはノーマルな3LDK。
1階には12帖のLDKがあり、ファミリーにも充分な広さでございます。
2階には、それぞれ7帖、6帖、4.5帖の洋室があり、子供部屋もしっかり確保できます。

キッチンやお風呂、洗面脱衣所、トイレなどの水まわりは可もなく不可もなく、問題なく使える状態ではございます。
現所有者がDIYでクロスを張り替えていたりするので、白と柄入りクロスの境界線がきになるところですが、進化することを期待しましょうか。
前は、和室があったのですが、ここもDIYでフローリングになっております。

場所は、沖縄市にある「子供の国」のほど近く。学校区は「市立諸見里小学校」と「市立コザ中学校」
第一種低層住居専用地域の住宅街で、落ち着いて暮らすにはいい環境でございます。

あと念のため・・・不動産登記上では「分譲マンション」と同じく区分所有でございます。
建築を解体したり、外壁や共用部分を修繕・改装をするには、他所有者の合意が必要になりますので、ご留意下さい。

（text：りゅーのすけ）